君泣、我亡く


『やっぱり記憶戻らないですか‥』

           えっ記憶?
           …看護婦さんどういう事?

                                 『これは大分重症だな…』
           えっそんな真剣な顔をしながらも不安な顔であたしを見つめてなに?

                       
『あたしは‥?一体誰?』

           無意識に言葉が出てしまった


           だけどこれを聞かなければ何も始まらない



           『あなたの名前は
桃浦 桜さんですよ。
覚えてないですか?』

           何だその植物と果物と海が混じった名前は‥
                      いやでもどこかで聞いた事ある





ってあたしじゃん!!



『ぬがあっ!!』

私は勢いよくベッドから起き上がった

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