【短】はぁーとの記憶
熱気に包まれた会場は、



來斗のための來斗の世界。



そして、みんなのためのあなたの世界。



アンコールの嵐に応える來斗。



ライブが終わり、



來斗がステージからいなくなっても、興奮気味のファン達。



いち早く会場を出るあたしを、



包みこむのは冬の冷たい空気だけ。



あたしには、もう戻れる温かい場所はないんだ。
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