彼と彼女と彼女と彼と
私がジーッと2人を見つめていると、2人とも不思議そうな顔をして見合わせる。


「どうしたの、郁美?あたしらなんか変?」


「なんつーか、んなに見られると照れるんですが…」


「あっ、嫌、何でもないの」


私がそう答えると、徹平と奈々はさらに不思議そうな顔をする。


かと思えばプッと吹き出して


「変な郁美ー」


だって。


そんな2人を見てつい笑ってしまったあたしと恭。


恭は顔を腕で隠しながらクククと笑いをこらえてる。



< 14 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop