彼と彼女と彼女と彼と
俺が落ち込んでいると、徹平がいきなり声をあげる。


「げっ!!」


『げっ』って…


…まぁ徹平らしいけど…


「な、な、何?徹平どうしたの?」


「…お前っていつもいきなりだよなー…」


「…ほんとに。何があったの?」


若干焦っている奈々に


はぁっとため息をつく俺


そして冷静な郁美。


…本当に個性的。


一番うるさい徹平はこの世の終わりのような顔をして叫ぶ。


「やっべ!!遅刻だ!!今年は絶対遅刻とかしないほうがいいって!!」


そう言われて時計を見ると、まぁ結構遅い時間で…


んー俺ら一応受験生だしなー…


急いだほうがいいか…


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