彼と彼女と彼女と彼と
郁美が誰を好きかは知らない。
全然表情に出さない子だから、正直何考えてるか分かんないときがある。
…時々冷たいし…
本当は、郁美はあたしのこと親友なんて思ってないんじゃないかなって思ってる。
何にも話してくれないし、心から笑っている顔なんてほとんど見たことない。
でも、なんとなく好き。
冷たくても、徹平の好きな人でも、あたしは郁美を嫌いになれないんだ。
「郁美、朝は調子出ないね~。低血圧?」
思いっきり笑顔を作って言った。
「…そうなの。ごめんね?」
ふんわりと笑いながら言った。
笑った顔もやっぱり美しくて、女のあたしでもドキッとするくらい。
全然表情に出さない子だから、正直何考えてるか分かんないときがある。
…時々冷たいし…
本当は、郁美はあたしのこと親友なんて思ってないんじゃないかなって思ってる。
何にも話してくれないし、心から笑っている顔なんてほとんど見たことない。
でも、なんとなく好き。
冷たくても、徹平の好きな人でも、あたしは郁美を嫌いになれないんだ。
「郁美、朝は調子出ないね~。低血圧?」
思いっきり笑顔を作って言った。
「…そうなの。ごめんね?」
ふんわりと笑いながら言った。
笑った顔もやっぱり美しくて、女のあたしでもドキッとするくらい。