眠る心
私の体に、緊張が走る・・・

何故なら、貴方が後ろから
私を抱きしめるから。

冷たい手が、私の手に触れる。

「なぎ・・・

 少しだけでいい

 このままで

 居させてくれないか?」

私は、黙ったまま頷いた。

背中から感じる貴方の温もりを
私は知っている。

貴方の香りを、私は知っている。

貴方に抱きしめられた私は
平常心を保つことが
できなくなりそうで

怖い・・・

私の心のずっと、ずっと奥深く

貴方を求める私がいる・・・

素直に貴方を受け入れれば

何かを思い出せるかもしれない。
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