眠る心
紫季の、その微笑みに

私は、救われる。

「しき、ごめんなさい
 
 私は、貴方が好き

 だけど・・・」

言葉が、詰まる・・・

「知ってるよ
 
 もう
 何も言わなくていい」
 
繋いだ貴方の手

温かい・・・

本当の私は

どこかで

冷たい、あなたの手を探す。

『お前の手

 ・・・温かいね』

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