眠る心

君と喧嘩†柊雨

全国ツアーも折り返し地点

東京公演が二日後に
迫った、ある日・・・

久しぶりの休日を
ゆっくりと家で過ごす
柊雨は、ベッドに眠る。

灰皿には吸殻の山・・

テーブルの上には
お酒の空瓶・缶が
所狭しと並ぶ。

時計は、正午を差すが
昼が過ぎても、柊雨は
目を覚まさない。

こんなにも眠れるのは
本当、久しぶりなこと・・・

夢と過去の夢が重なる。

初めて、なぎを抱いた夜に
俺は夢を見た。

そこは、色のない
モノクロの世界。
  
夢の中、悲しそうな顔で
俺を見つめる視線
  
それは、俺が亡くした者達。

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