眠る心
俺は、離れる唇で
問いかけた。

「嫌?」

「嫌じゃないよ」

なぎの唇が、俺の唇に
触れた。

可愛い唇で、彼女は
俺を求める。

愛しい・・・

お前を今すぐ抱きたい。

「貴方の愛

 私だけにください」

不安で堪らなかった
苦しい胸の思いを全部
吐き出すかのように

あなたの小さな手

指先・・

細い腕、足・・・

華奢な白い裸身・・・

全てが、俺の体に
纏わり付く。

俺の全てを支配する。
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