眠る心
でも、それを嫌だと思う
気持ちは

俺の中には無かった。

彼女の束縛を鬱陶しい
とは、思えない。

俺を縛るほどに

愛してくれる

お前の愛が

心地よいとさえ、思える。

俺は、俺の前で乱れ
そして、腕を絡ませて
眠りにつく、お前を
愛している。

「今日は、ごめんなさい」

その言葉を残して
泣き腫らした目で
なぎは、眠りに付く。

お前が不安に思わないように

お前だけに、俺の愛をあげる。

携帯電話から洩れる
司の声・・・

「ツカサ、ごめん」
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