眠る心
今日は『ジニア』のメンバーに
とっては、久しぶりの休暇。
 
凪子の退院のお祝いパーティー
を今夜、柊雨の部屋でメンバー
も集まり盛大に行う事が
司の提案の元、計画されていた

午前中に、病院で外来診察を
受けている凪子。
 
記憶を思い出す事はなく
診察は平行線をたどっていたが
凪子の発作は退院後、一度も
起こる事は無く安定していた。
  
紫季は今夜、病院に勤務の為に
パーティーには参加できない。
 
明日、凪子を迎えに行き
二人で暮らす新居へと
引っ越す予定になっている。

「なぎちゃん
 パーティー、楽しんで来て」

凪子は頷き、紫季と別れて
病室を後にする。
 
紫季は、振り返る凪子に
優しく手を振る。

病院まで迎えに来てくれた柊雨
の車に近寄ると後部座席には
繭子と利奈と司が乗っていた。
 
凪子は、助手席に座り
シートベルトを付ける。
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