眠る心
「宜しくお願いします
 あの柊雨さん、握手して
 頂いてもいいですか?」

「ええ」

俺と握手を交わした後
とても嬉しそうに彼女は笑った

撮影に入る準備が全て整った頃
絵コンテを見て、前回、見せて
頂いた内容とは違い

ギリギリのキスシーンが
含まれている事に
困惑気味な関係者達が集まり
話し合っていた。

「スキャンダルを臭わす
 シーンは控えて頂きたい」

「そうですね
 こちらとしましても
 前の絵コンテで
 お願いしたい」
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