眠る心
「・・・お願いします
 それから、先生
 退院の事なのですが?」
 
「今の状態のままでは
 いつまた、発作が
 起きるとも限りません
   
 もう少し
 症状が落ち着いてから
 退院の事は考えましょう」

凪子が病室に戻ると、柊雨は
一人で本を読んでいた。

「気分は大丈夫
 何か飲む?」

「いえ、大丈夫です」
   
繭ちゃんは、私の着替えを
取りに家へ戻っているらしく
  
私は紫季先生が繭ちゃんと
柊雨さんに話があるので
神経内科の方へ来て頂きたいと
言っていたことを伝える。

「そう、先生が・・・
 俺だけでもいいかな
 神経内科は何階だろう?
 なぎ、教えてくれる」
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