眠る心
柊雨は、苦痛の中でさえ
自分の事を思い出す事の
できない、凪子の辛さを感じ
何とも言えない思いに
胸が苦しく声も出ない。
「彼女は今、あなたを
愛していただろう頃の自分と
思い出せないでいる自分との
狭間でとても苦しんでいます
その苦しみは、記憶を
取り戻したくない方向へと
頭が勝手に認識させてしまう
可能性もあります
そうなると、症状を悪化
させてしまいます
そこで、これからの治療方法
をお知らせ致します」
ひと呼吸をつく紫季。
「シュウさん、あなたには
なぎさんと距離を置いて
頂きたいのです」
柊雨は、重い口を開く。
「先生は
俺が彼女に
会わない方がいいと・・・」
自分の事を思い出す事の
できない、凪子の辛さを感じ
何とも言えない思いに
胸が苦しく声も出ない。
「彼女は今、あなたを
愛していただろう頃の自分と
思い出せないでいる自分との
狭間でとても苦しんでいます
その苦しみは、記憶を
取り戻したくない方向へと
頭が勝手に認識させてしまう
可能性もあります
そうなると、症状を悪化
させてしまいます
そこで、これからの治療方法
をお知らせ致します」
ひと呼吸をつく紫季。
「シュウさん、あなたには
なぎさんと距離を置いて
頂きたいのです」
柊雨は、重い口を開く。
「先生は
俺が彼女に
会わない方がいいと・・・」