眠る心
リハーサル等で忙しい日常が
続いて、柊雨の疲れは限界に
来ているはずなのに凪子に
全く疲れている姿を見せない。
  
柊雨との距離は全く縮まること
は無く、もともと無口な柊雨と
凪子の会話は続かない・・・

沈黙が、二人の胸に刺さる。
  
凪子は今、午後の診療の為に
病室を離れていた。
  
繭子と柊雨は、凪子のいない
病室で昔話をしていた。
   
そう、あれは、 柊雨と凪子が
近づいた日。
 
今から三年前・・・

20歳の凪子と33歳の柊雨。
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