眠る心

君に触れる†柊雨

俺は、君の存在を知っていた。

一枚の写真・・・

そこには、14歳の君が
映っていた。

「あの、妹も
『ジニア』の大ファン
 なんです
 真ん中の子なんですけど
 ・・・」

君は、聖、曰(いわ)く

『黒い軍団に囚われたお姫様』

だそうだ・・・
 
それから、俺達は
やっと出会う事ができた。

初めて彼女に会った時
もう少女の姿では無く
大人の女性だった。

俺を見つめる彼女の真剣な
眼差しに、俺は
目が離せなくなり

その瞳の中に強い意志と
魅力を感じた。

そして、俺は

吸い込まれて行く・・・

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