眠る心
それから後は、何も悪く
無い彼女が俺の連れの子に
罵声を浴びせられ

悲しそうな瞳で立って
一生懸命に理由を説明
している姿を見て
 
連れの子には悪いが
彼女の事を守りたくなった。
 
その俺の行動に、彼女は怒り

「最低」
  
そう言って彼女は俺の頬を叩き
夜の街をスタスタと歩いて行く

俺は、そんな彼女を一人に
できなくて・・・

いや、俺が彼女の傍に居たくて
彼女と夜道を一緒に歩いた。

「どうして
 付いて来るんですか?」

彼女は、辺りを見渡す。
 
「みんなが見てますよ 
 早くお店に帰ってください」

「君が一緒に戻るなら」

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