眠る心
あのパーティーの後、俺は
すぐに彼女に電話をした。
  
そして彼女の事情などは
そっちのけで
すぐに逢う約束をする。

二度目に逢った時、彼女の
雰囲気はガラリと変わる。
  
髪を後ろで高く結び
ワンピース姿で待っていた。

ライブの後に見た
大人っぽい雰囲気では無く
年相応のキュートな
可愛らしさに驚く。

その姿が、ありのままの
彼女なのだと感じた時
俺は、少しだけ戸惑った。

俺のような奴が・・・
 
「電話、とっても
 嬉しかったです」
  
そう言って照れて微笑む
なぎちゃんを見て
俺の、この気持ちは吹き飛び
一緒にいたいと思った。
   
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