雪王子と太陽姫
"一番後ろの窓際の席"という
絶好の サボれる場所があたしの席。


綺麗な晴天の青空。


めったに見れない綺麗な空を 目に焼き付けていると、あっという間に 朝のHRは終わってしまった。


「しっかし、"学校の姫が王子に恋しちゃう"なんて、漫画かよッッ!!」

「そんなツッコミいれられてもねぇ、恋してないから!!!」


恋…してないはず、だよね?

でも何でこんなに 雪野くんの事が気になるのかな?


「やーん、唯ったら純情~♪」


「うるさーい!リコのくせに!!」


どうしてだろう?

顔の温度が上昇していくのは。


「ハァ、素直になんなきゃダメだよ?」


よくわからないんだ、

自分の気持ちが。


視界の隅に入る、雪野くんと女の子達。


微笑んでいるのに…

なぜか、違和感を感じる


違う…


雪野くんはもっと、ニィって感じで笑う…ような気がする。


知らないのに、そんな風に思うなんて あたしは頭がおかしいのだろうか…?


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