雨のち晴れ模様。

今でも、親父と離れて兄貴と二人暮らしでも、俺は自分を許せていない。

俺は親父みたいになりたくない。





多分この先、一生俺は自分を許せないだろう。



と思っていた。


あいつに出会う前は……










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だけど俺が自分を許せる日が来るのはそう遠くはなかった。


なぜなら、あの子に出会ったから。


恋は突然やってくる。

まるで、あの子に出逢った日ときの雨のように。

知らない間に、俺は恋をしていたんだ。


この時の俺は、まだ知らない。

この先、どんなことが起きるのかということも………。
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