雨のち晴れ模様。
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「よっ、天。」
「…なんだよ…疾風…」
「今日だな!!」
若干いつもよりテンションが高い疾風。
「何がだよ…」
「あ・い・き・ちゃ・ん!!」
「…っ!?」
「今日入学式じゃん?で、そのあと部活見学じゃん?んでもって愛梨先輩会って言ってたんだよ。"今年は妹も入るから!!よろしくね!!"って!!妹って愛葵ちゃんだよな!?部活も陸部かな!?」
「さぁ。」
聞かなくても分かるだろ…
アイツが妹だって…
「つれないなぁ…天は…本当は嬉しいくせに」
「……は?」
俺は眉間に皺をよせ、不快感を露にした。
「またまた~」
…俺の必死の不快感の表情は疾風には通じないらしい。
「俺には関係ないから。」
そう言って、新しい教室を出た。
「待てよ天!!」
疾風は俺の後ろを追いかけてくる。