雨のち晴れ模様。
「…で?」
「良いの?もう会えないかもよ?」
会えなくはないだろ、同じ学校だし。
「愛葵ちゃんが気になるんじゃないの?」
「…別に。」
「本当は?」
「別に。」
「本当に?」
「あ゛――っ!!そうだよっ!!気になってるよっ!!悪いかっ」
一気に言い捨てると、疾風はニヤっと笑って、
「じゃあ愛葵ちゃん陸部入れなきゃな♪」
と言った…
「本人の意思、尊重しろよ?」
俺は最初、愛葵を無理矢理陸上部に入れようとしていたことは忘れていた…
「またまた~素直じゃないな~天は。」
「別に。」
「本当は入って欲しかったくせに~(笑)」
「////」
「天、顔真っ赤(笑)」
「…なっ////」
「天超ウケる(笑)」
「ふざけんな」
俺は疾風の肩に軽くパンチした。
…愛葵、陸上部入るかな…。