キス魔なアイツ
「お前、ほんとムカつく」
「じゃあ、私の事なんてほぉって置けばいいじゃないですか!!」
胸が痛くて、悔しくて、悲しくて…、最後の力でキッと睨め付ける。
「タマに拒否権なんかないんだよ」
「私は犬じゃない。今日でサークルも止めます。先輩のペットも止めます」
見上げた先輩の顔は怒りに満ちている。押さえられている肩の手に力が入った気がした。
「許さない。他のヤツなんかに渡さない」
今まで微妙な距離で言い合いをしていた私たち。
次の瞬間、先輩の目がギラッと光った気がした。
突然かぶりつくようなキス。
「あ……ぅ」
「ぅん…」
角度を変えて何度も侵入して来る舌に翻弄される。
「…ぁ…う…ン」
「…はぁ、 も…ヤ…メテ」
「うるさい。喋るな」
力の入らない手で先輩わ押し返そうとしたけど無理で、涙が頬をつたる。
それでも先輩の激しいキスは終わらない。