キス魔なアイツ


「銀先輩~、このラッシュガード着てると暑~い」

「いいんだよ。女にとって日焼けは大敵なんだろ?」

「そうだけどぉ」

「他の野郎が見るかと思うと気が狂う。本当なら足だって隠したいくらいだ」

「ぶー!!」

「後でオレだけが、ゆっくり見てやるから安心しろよ」

「うん、もう」

微妙に色気を放った言い方をした銀先輩は、私の頭を撫でた。

「「バカップルさ~ん、先行きますよ~!!」」

ヒョウ柄の水着を来たなっちゃんと、サーファースタイルの谷川くんは、もう既に流れるプールに入ろうとしている。

「行くぞ!!」

「うん!!」

私たちは手を取り笑顔で駆け出した。



end

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