キス魔なアイツ
『夏会』の打ち合わせの為、3人でよく集まるようになり、自然と谷川くんともすごく仲良しになった。
キス魔でチャラいのかと思ったら意外としっかりしててびっくり!!
今までと印象が180度変わった感じ。
「おっまえらなぁ、人の事何だと思ってたんだよ!!」
打ち合わせという名目で、今日も飲んでいる私たち。
「だってぇ。酔うとキス魔だしさぁ、エロ仙人かと思ってたよ」
ほろ酔い気味のなっちゃんが突っ込む。
「確かにオレがキス魔なのは否定はしない。だけどな。オレにはちゃんと記憶はあるし、嫌がる相手に無理強いはしない紳士だぜ?」
「え?」
思わず反応してしまった私に、谷川くんは訳が分からないようで、その目を私に合わす。
「何だよ」
「え、えっと…」
答えに困っていた私に助け舟を出したのは、既に酔っ払いに近い『小悪魔なっちゃん様』だった。