運命
「え!?私そんなこと聞いてません!!」

「そうだったの?・・・その事故が原因でこの病気になったんだってお医者さんは言ってたわ」


そんな・・・。


「それじゃあもう千里とは話もできないんですか・・・?」

「あ、それは大丈夫。この病気は喋れなくなるわけじゃないし、入院したくないならしなくてもいいって。だから私達は家で最後まで千里の面倒を見ようって決めたの」

「でも今・・・。」

「今は眠ってるだけよ。心配掛けてごめんね。毎日じゃなくていいからこうして遊びに来てあげてね」

「あっはい・・・。あの、千里が起きるまで待ってていいですか?」

「もちろん」


そう言って千里のお母さんは部屋を去っていった。



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