運命

別れ

きれいな顔で眠っている千里の前に座って私は話し出した。


「千里・・・?本当に千里は最後まで弱い姿見せなかったよね・・・。


私ばっかり千里に頼っていたね・・・。でも、千里と一緒にいた日々はすごくすごく楽しかった。


その日々絶対忘れないから。

だから安心して眠ってね。千里、大好き・・・ッ」



涙が次から次へと溢れ出してとまらない。


「でも・・・もう少しだけ、もう少しだけでいいから千里と笑いあっていたかったよぉ・・・・」


どれだけ願っても千里が目をさますことはない。


そのことをわかっていてもそう願わずにはいれなかった。






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