ヒミツのオタクちゃん
ガラッ


勢いよく教室のドアを開けて、走り出す。

別に急いでるわけじゃなかったんだけど、頭に血が上ってる時ってなんでだか身体が勝手に走り出す。

廊下を走ってはいけません。なんていう張り紙が目に入ったけど、気にしないまま階段を駆け下り、昇降口へ向かう曲がり角をトップスピードのまま、カーブした。


した、つもりだった。
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