ヒミツのオタクちゃん
「ごめんね、大丈夫? ケガはない?」

「う、うん」

緊張のあまり、顔が火照っていくのが自分でもよくわかった。

いやいやでもね、本当に本当にすっごい可愛いんだ。

手を取って立ち上がった彼女は身長も小さく、可愛らしさに拍車をかける。

大きい目は二重で、まつげもパッチリしているし、なにより標準丈のスカートがなんだか新鮮に見えるくらい…っていうか清楚!?

これはいわゆる清楚系で、俺の好みにジャストミート☆みたいな!

やっばいちょうテンション上がるんだけど!


「あ、荷物も落としちゃったみたいだね、ごめんね…」


おちたカバンを拾って、飛び出た本も、拾ってあげる。

あ、本、マンガだあ。

「ワンピース、好きなの? 俺も好きだよー」

なんちゃって、アピールアピール。

「う、うん。 ありがとう」
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