ヒミツのオタクちゃん
マンガとカバンを手渡して、愛想よくにこっと笑ってみるけど、彼女はどこかそわそわとして、落ち着かない。

「どーしたの? なんかまだ落としちゃってる?」

「う、うん。 メガネがないから、よく見えなくって…」

「そっかあ、メガネかあ……あ、これじゃない?」

彼女の足元に隠れてあったシンプルなメガネに手を伸ばす。

あれ…?

これ…なんだか見覚えがあるような…?
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