Sweet*だーりん!
「俺は...」
どきん
どきん
「俺は、
真琴さんのことが
好きです。」
どきん。
..好き?
あたしを?
ぽつ..
ぽつ...
「あっ
雨が降ってきた..」
...雨?
「真琴さん、
濡れますよ?
傘一緒に入りませんか?」
どうしよう..
「真琴さん...?」
何だろう、
胸がキューッてなる..
「綾瀬くん..っ」
ぎゅっ
無意識で
あたしは綾瀬くんに
抱き着いていた。
どうしてこんなに
切なくなるの?
「...綾瀬くん、
あたしも好き。
綾瀬くんのことが...。」
「...なんだ、
俺だけじゃなかったんだ...」
それからやさしく、
抱きしめ返してくれた。
両想いになるって、
こんなに幸せなことだって、
知らなかったよ。
告白されて
初めて自分が、
綾瀬くんのことが
好きなんだって
気づいたけど、
あたしはたぶん、
もっと前から
好きだったんだ。
だから、綾瀬くんに
彼女がいるって思うと
苛々してたんだね。
環はわかってて
ああいう言い方をしたんだ。