Sweet*だーりん!
「バス、来ましたよ」
「...ひっく..」
やばい、
とまんないんだけど。
「とりあえず乗ろう?」
「...ん..」
泣いてるあたしの
手を握ってくれて、
一緒にバスに乗り込んだ。
バスの中には、
運転手さんと
あたし達以外
誰もいなかった。
よかった。
こんな顔、
誰にも見せられない...
...って
見せてるじゃん!?
綾瀬くんに!!
それに気付いたあたしは
慌てて窓の方を向いた。
「真琴さん、落ち着きました?」
「うん。」
あたしは
窓の方を向いて答えた。
「...?」
痛い。
隣から、すごく
視線を感じる。汗
「...やっぱり、
俺のこと嫌い..?」
えっ?!
「なっ
なわけないじゃん〜っ!」
捨てられた子犬のような
顔をした綾瀬くんを、
抱きしめずには
いられなかった。
「嫌いなわけない、
好きだよ...、
でも..
...今
あたしの顔見ないで..」
「...?
どうして?」
「多分、泣いて
目が充血してると
思うから...」
「ぶふっ...」
ちょっ?!
噴いた?!