らすとらいぶ

誰も言葉を発することなく立ちすくんでいた
堀口が静かにホールの真ん中へ向かい、キャンプの時なんかに使うテント用の電気ランタンに灯りをともしたのだ

あの日のまま
そうは言えないけれど、壁や床はそのままだった
明るい光に照らされたそれらは一段と黒く輝いていた



















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