現代版 光源氏物語!
最後はフラフラになりながら、1階のフレンチレストランに向かった。

そこで社長が待っていると言うから…。

「おっお待たせしました。社長…」

フラつきながら社長の元へいくと、怪訝な顔をされた。

「何だ、その顔は。せっかく外見は良くなったのに」

「外見だけは、ですよ。お腹が減って、作り笑顔もできません。何か食べさせてください…」

「お前はハッキリ言い過ぎだ。それが25の女の言う言葉か?」

「社長こそ38にもなって、ワガママが過ぎますよ。いい加減、落ち着いてください」

13歳の歳の差があるのに、何故だかもう親近感がわいている。

…不思議な人だな。

「そもそも社長1人だけ、先に昼食を取っているじゃないですか。ズルイですよ」

「分かった分かった。好きなのを頼め」

男性ウエイターがメニューを持ってきたので、わたしは嬉々として受け取った。

「ここも社長のオゴリですよね?」

「ああ、そうだ。好きなだけ食え」
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