現代版 光源氏物語!
その夜、高いお寿司とお酒をご馳走になって、家まで送ってもらった。
次の日からは、目まぐるしく仕事に追われた。
秘書課では前以て言われていた通り、事務系の仕事を任せられた。
けれど本当に今までの秘書達はこういう仕事が苦手だったらしく、わたしは引き継ぎのこと以外のことで、事務に戻ることが多かった。
地下一階と最上階を移動する日々。
だけど秘書課の人達は優しく、わたしをまるで年下の妹のように可愛がってくれた。
それに社長のお供やら、接客の仕事が回ってこなかったので、わたしも安心していた。
しばらくは忙しい日々を送り、でも時々社長から食事に誘われ、息抜きもできた。
そんなある日。
「ゆかり、今度の休日は予定あるか?」
「家でゆっくり読書やDVD観賞をする予定です」
「なら俺と海に行こう」
「潮干狩りですか?」
「…地味なことを言うな。クルーザーで海に出ないかという誘いだ」
「天気悪かったらどうするんです? 普通に海岸近くのお店で海の物を食べたいです」
次の日からは、目まぐるしく仕事に追われた。
秘書課では前以て言われていた通り、事務系の仕事を任せられた。
けれど本当に今までの秘書達はこういう仕事が苦手だったらしく、わたしは引き継ぎのこと以外のことで、事務に戻ることが多かった。
地下一階と最上階を移動する日々。
だけど秘書課の人達は優しく、わたしをまるで年下の妹のように可愛がってくれた。
それに社長のお供やら、接客の仕事が回ってこなかったので、わたしも安心していた。
しばらくは忙しい日々を送り、でも時々社長から食事に誘われ、息抜きもできた。
そんなある日。
「ゆかり、今度の休日は予定あるか?」
「家でゆっくり読書やDVD観賞をする予定です」
「なら俺と海に行こう」
「潮干狩りですか?」
「…地味なことを言うな。クルーザーで海に出ないかという誘いだ」
「天気悪かったらどうするんです? 普通に海岸近くのお店で海の物を食べたいです」