現代版 光源氏物語!
秘書課は最上階の社長室の隣にある。

エレベーターに乗り込み、すぐさま秘書課の扉を叩いた。

「失礼します!」

返事が返ってくる前に、わたしは扉を開けた。

中にはグラビアアイドルびっくりの、美女ぞろいがっ…!

眩しさに目を奪われながらも、わたしは近くにいた1人の女性に声をかけた。

「事務の藤壺ゆかりです! あの、人事異動のことでお話が…」

「あら、あなたが藤壺さん? 可愛い♪」

途端に「きゃー!」とはしゃいだ声が部屋に響いた。

「かっ可愛いって…」

「あっ、話は秘書課の課長としてくれる? 今、社長室にいるから」

「はっ!?」

社長室で話をしろってこと?

…下手すれば、クビ?

「さあさ、社長も課長も待っているわよ」
< 6 / 40 >

この作品をシェア

pagetop