現代版 光源氏物語!
秘書課の女性達に引っ張られ、わたしは部屋の奥の扉の前に立たせられた。
『社長室』
…イヤな汗が、背筋を落ちる。
いやいや! 秘書課なんて移動することを考えれば、いっそ退職した方が良いのかもしれない。
事務経験3年、しかも子供さえも知っているこの超有名企業にいたという武器にすれば、再就職も難しくないかもしれない。
よし、後ろ向きな希望が持てた!
わたしは思い切って、扉を叩いた。
「社長、失礼します。事務の藤壺ゆかりです」
「ああ、入れ」
うっ…! くっくじけるな!
「失礼します!」
扉を勢い良く開けて、………3秒で閉めた。
「あら、どうしたの? 課長も社長もいたでしょう?」
…確かにいましたよ。いましたけどね。
『社長室』
…イヤな汗が、背筋を落ちる。
いやいや! 秘書課なんて移動することを考えれば、いっそ退職した方が良いのかもしれない。
事務経験3年、しかも子供さえも知っているこの超有名企業にいたという武器にすれば、再就職も難しくないかもしれない。
よし、後ろ向きな希望が持てた!
わたしは思い切って、扉を叩いた。
「社長、失礼します。事務の藤壺ゆかりです」
「ああ、入れ」
うっ…! くっくじけるな!
「失礼します!」
扉を勢い良く開けて、………3秒で閉めた。
「あら、どうしたの? 課長も社長もいたでしょう?」
…確かにいましたよ。いましたけどね。