花歌―ハナウタ
それから、真由美とは、毎日一緒だった。



どこへ行くにも、何をするにも。



お金があるうちは、仕事には行かず、なくなりかけると、日払いのお店で稼ぎ、また遊ぶという繰り返し。


短期間であたしたちは、どんどん変わっていった。



化粧もうまくできるようになったし、髪も明るく染め、『ほんとに18歳?』なんて怪しまれることもなくなった。



客に対する作り笑いや、交わし方も覚えた。



気に入らないと、店の女につっかかってこられたことも幾度となくあったけど、絶対に引かなかった。



この世界で、頑張ってきている先輩たちからしたら、あたしたちの態度は、さぞ生意気だっただろうと思う。



とっくみあいのケンカになることもしょっちゅうだった。



自分たちが中心で、なんでもできるかのような気になっていた。



親なんかいなくても、生きてける。



親なんかより友達の方が大事だった。



あたしたちはそんな生活が楽しくてしょうがなくなっていた。



ムカつく大人たちをバカにして生きてた。




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