花歌―ハナウタ
歪んだ愛
もしかして龍司のこと…
どれだけ頭では否定しても、
あたしは龍司を好きになりはじめてた…。
始まりは愛なんかじゃなかった。
でもそれでも…。
龍司は誰といても、
何をしてても、
あまり笑わない人だった。
龍司の心の闇を、
溶かしてあげたい。
そう思い始めてた。
あたしが、体だけじゃなく、心ごと龍司を受け入れた日、
『…結城、愛してる』
はっきりと龍司はそう言った。
それが、初めて龍司があたしのことを、名前で呼んだ日だった。
どれだけ頭では否定しても、
あたしは龍司を好きになりはじめてた…。
始まりは愛なんかじゃなかった。
でもそれでも…。
龍司は誰といても、
何をしてても、
あまり笑わない人だった。
龍司の心の闇を、
溶かしてあげたい。
そう思い始めてた。
あたしが、体だけじゃなく、心ごと龍司を受け入れた日、
『…結城、愛してる』
はっきりと龍司はそう言った。
それが、初めて龍司があたしのことを、名前で呼んだ日だった。