花歌―ハナウタ
部屋に戻ると、電気もガスも止まってた。
龍司と過ごして、
もう五ヵ月になろうとしていたことを、そのとき知った。
薄暗い部屋の中、
あたしは泣いた。
ひとしきり泣くと、
ふと冷静になる。
とりあえず、電気代と、
ガス代を払いに行くことにした。
銀行には、20万が振込まれていた。
その足で、
携帯もついでに買い替えた。
今までの生活に戻るだけ。
自由になれたんだ。
龍司なんかいなくても
一人で大丈夫。
気の迷いだったんだ。
一人でも
大丈夫…
自分に言い聞かせるように
いつのまにか、あたしは歌を口ずさんでいた。
龍司と過ごして、
もう五ヵ月になろうとしていたことを、そのとき知った。
薄暗い部屋の中、
あたしは泣いた。
ひとしきり泣くと、
ふと冷静になる。
とりあえず、電気代と、
ガス代を払いに行くことにした。
銀行には、20万が振込まれていた。
その足で、
携帯もついでに買い替えた。
今までの生活に戻るだけ。
自由になれたんだ。
龍司なんかいなくても
一人で大丈夫。
気の迷いだったんだ。
一人でも
大丈夫…
自分に言い聞かせるように
いつのまにか、あたしは歌を口ずさんでいた。