花歌―ハナウタ
帰り道、
コンビニで、小さなケーキを買った。



部屋で一人で食べた。



あまりおいしくなかった。


ひとりぼっちの誕生日。



面接も最悪だったし。



絶対落ちるよな。



明日からでも、
また夜のバイト行こう。



忙しくしていたい。



何も考えたくないから。



いつのまにか、

深夜の12時を過ぎ、
日付は変わってた。



あたしの誕生日は終わった。



あたしは今日から18歳。






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