甘い声で囁いて


美羽ちゃんはあぁ言って慰めてくれたけど。



でもどうしても気になってしまって。




「何だよ?どうした?」



「は?い、いや何でもない..デス」




晩御飯中もお兄ちゃんの事が気になってついじーっと見つめてしまう。



ここで素直に聞くことが出来れば
そうしたらもっと楽になるんだろうけど。




「今日の味付けはどうだ?」



「最高だよ!お兄ちゃんのご飯はいつも美味しい!」




思ってても口に出す事が出来なくなるのは
一体いつくらいからなんだろう?



それだけ自分が成長したって事なんだろうけど。



「そういえば..みゅうとユージはいつから知り合いだったんだ?」


「えーっと..」


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