甘い声で囁いて
「ううぅ~」
学校に着いてもぐるぐる回りまくる
お兄ちゃんの事。
「ちょっと!止めてよね、あたしの前でそんな顔しないで!」
呆れた顔をした美羽ちゃんが腕を組んであたしを見下ろす。
そんな事言われたって..
「大体あたし言ったでしょ?なのに何でそんな元気ないわけ?」
「だってぇ~」
「聞いたんでしょ?」
「聞いたよ!でもお兄ちゃんは優しいから..」
「確かにあんたのせいでも言わないかもね」
うっ...
「お兄さんに近い人に聞くのが一番だと思うけど」
お兄ちゃんに近い人...
そ、
「それだぁあああああ~~~~~!!」