甘い声で囁いて
「....で、何で俺がお前に着いて来ないといけないわけ?」
「だ、だって..お兄ちゃんに一番近いのって、加宮..さんだし」
「お前なぁ!俺は仕事だってあるのに」
「わ、分かってますよぅ。でも仕方ないじゃないですか..」
「ったく」
学校が終わってすぐ、あたしはすぐに加宮..さんの番号に電話をかけた。
(番号は無理矢理お兄ちゃんに聞いたんだけれども)
勿論ただで来てくれる人ではないから
“生死をさまよう緊急事態なんです!!今から来て下さい!”
って強引に来てもらったんだけれども。
「すみません」
「貸し、1な」
「貸しって..?」
「キスでいい」
「は、はぁああ?」