甘い声で囁いて
「よぉ、久しぶり」
電話をかけた数分後、
少し顔をしかめてやってきたのは一人のお姉さん。
「久しぶりってついこの前会ったばかりじゃない」
白いブラウスと黒いタイトスカートがお姉さんの体の細さを表している。
その下から覗く白くて綺麗な形の脚。
雑誌から飛び出してきたような整った顔。
黒い髪はアップにして止めている。
うわ、
こういう人をキャリアウーマンって言うのかな?
可愛い、というよりも綺麗っていう言葉が似合うお姉さんは
「大体何?今忙しいんだけど」
笑顔を見せることなくブレス型の腕時計に視線を落としたまま話をする。
「悪いな、こいつがどーしてもお前と話したいって言うからさ」
な!!
「ちょ、加宮さん!!」