甘い声で囁いて
また頭をブンブン振ると
「ままぁ~あのお姉ちゃん、頭大丈夫かなぁ~?」
「こら!!」
小さい子がこちらを向いて指をさしている。
うわっ、あたしのことだ...
小さくお母さんにお辞儀をして
別の車両に向かって歩き出した。
「おかえり、みゅう」
家に帰るとお兄ちゃんが既にいて。
晩御飯を作り始めていた。
「う、ううん、何でもない、あたしも着替えて手伝うね」
少し気まずいのはあたしが美弥さんに会ったせいでもある。