甘い声で囁いて
「ったくお前何を考えてんだよ」
「俺のせいかよ」
「当たり前だろ!ったく」
「やっぱお前のシスコンは昔から変わらね―な」
「うるさい」
瞼をゆっくり開くとお兄ちゃんと加宮さんが喧嘩して何かを言い合ってる。
ってか
「うるさい..」
あたしの声に二人の会話が止まる。
そしてあたしの方に向いて
「みゅう!お前大丈夫なのかよ!」
お兄ちゃんがすぐにあたしに近寄って顔を近づけてくる。
「うん、何かよく分かんない..ってかあたし寝てたんじゃないの?」
「熱があるんだよ、お前」
「え?」