甘い声で囁いて
見てる人達をあんな風に感動させたり
切なくさせたり。
キャラに命を吹き込む仕事は
すごく誇りだと思う。
だってそのキャラの生きてる声をやるわけだから。
「加宮さんって凄い人なんだ」
いつの間にかEDは終わっていて、次回予告に入ってる。
ふと不思議に思って立ち上がってリビングを出た。
階段を上って自分の部屋に入る。
着替えるわけでもなく
ゲームをするわけでもなく
いそいそとパソコンを立ち上げて名前を入力して調べてみる。
「あった、加宮裕士」