甘い声で囁いて
あたしはあんまり自分でカッコいいって言ってる人は好きじゃない。
響くんみたいに優しくて、カッコよさが自然ににじみ出るような男の人
じゃないとダメなんだよね..
「まぁ響くん以外にカッコいい人なんてありえないしね」
何故か力一杯そう叫んだあたしにさっきまでの騒ぎがシーンっとなる。
あれ..あたしなんか変な事言った?
「ちょ、ちょっと、みゅう」
慌てたように言う美羽ちゃんの視線の先には
たくさんの女の人達の痛い視線が刺さって来る。
こ..恐い..
「とりあえず行くよ」
「うん」
二人で手を取り合い、逃げるようにして教室へと走って行った。