甘い声で囁いて
第四章 彼女と家族

イケメン声優の作戦



「お兄ちゃん、どういう事?」


「何が?」


「何がって..さっきの美弥さんの事だよ」


「あ、今ブロッコリー戻したな。ちゃんと食べろよ」


「だってブロッコリー嫌いなんだもの。..じゃなくって!!」




あれから1時間が経過して。


あたしとお兄ちゃんは今険悪なムードのまま晩御飯を食べている。


家に帰ると加宮さんは仕事に出かけてしまっていて。


明日から遠方の仕事があるとかで

今日明日は家にいないらしい。


なんだか少しほっとした自分と


寂しいと思う自分がいて。


ぐるぐる頭の中を回ってる。




「ごちそうさまでした」


< 215 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop