甘い声で囁いて
第四章 彼女と家族
イケメン声優の作戦
「お兄ちゃん、どういう事?」
「何が?」
「何がって..さっきの美弥さんの事だよ」
「あ、今ブロッコリー戻したな。ちゃんと食べろよ」
「だってブロッコリー嫌いなんだもの。..じゃなくって!!」
あれから1時間が経過して。
あたしとお兄ちゃんは今険悪なムードのまま晩御飯を食べている。
家に帰ると加宮さんは仕事に出かけてしまっていて。
明日から遠方の仕事があるとかで
今日明日は家にいないらしい。
なんだか少しほっとした自分と
寂しいと思う自分がいて。
ぐるぐる頭の中を回ってる。
「ごちそうさまでした」